春といえば、卒業ソング

春といえば、卒業ソング

卒業式に何を歌ったか

春といわれて連想するフレーズとしては出会いもそうだが、卒業と言われていると思い出すこともある人も要るだろう。筆者的には卒業といえば一番覚えているのは、高校生の時における出来事だ。ようやく待ちに待った卒業式ということで、それまでとは態度を改めて望もうと励んでいたのだが、一同肩透かし、というより何かおかしいだろうと突っ込みたくなる出来事を思い出す。何かというと、本来卒業生といえば式が行われる会場に、在校生や保護者などが先に在籍している会場に、後から入場する事が定番となっている。だが何故か筆者達は入場行進などという悠長なものは存在せず、どうぞご自由に座ってくださいとばかりに座席に腰掛けて、淡々と式が開催されるというグダグダな展開から卒業式が始まった。今にして思うとどうして入場行進なるものがなかったのかと疑問に思う、終わった後にも友人たちも何であんなことになったんだろうと、所々に文句が飛んだほどだ。卒業式といえばどうしてもいい思い出がないのが筆者の思い出なのだが、その他にもリハーサルの際に靴がすっぽ抜けてしまうなどのトラブルに見舞われるなど、今となって笑どころあるものもあったりする。

春の卒業シーズン、何かと感動して泣いている人もいることにはいるが、そうした感動は式が進行して行く過程もあれば、何故かまだ始まっていない段階で泣き出してしまう人もいるかもしれない。さすがに早すぎるだろうと思うかも知れないが、何かタイミングを見計らうかのように流れるBGMが起因していることもある。その際に用いられる卒業ソングがとても感動的で、かつ自分の好きなものだったりした場合には、涙腺の崩壊は免れないはず。卒業式では最中に大泣きしてしまう人が出てしまう事があるほどだ、卒業ソングもその一端を担っている部分があるのは否定できない。

ではここから、卒業ソングといえばのテーマソングについて少し話をしてみよう。


現代の卒業ソングの定番とは

卒業ソングといっても毎年恒例のように選ばれている曲もあれば、その年に発表された新しい楽曲が受け入れられるという場合もある。時々によってその投票は大いに変化することになる、では現代において卒業ソングの定番にはどんな歌手の、どんな歌がランクインしているのかその人気ランキングを元に考察してみよう。

2014年度卒業ソング、人気ランキング

  • 1位:レミオロメン『3月9日』
  • 2位:いきものがかり『YELL』
  • 3位:合唱曲『旅立ちの日に』

すべてを紹介していると時間が足りなくなってしまうので、今回は2014年ランキングの上位3位までに絞って話をしていこう。このアンケートでの投票数は16,000となっており、数字としては信頼に足るものとなっている。そうした多くの投票によって選ばれたのが上記の3曲となっているわけだが、内2曲はJ-POPとなっており、そして一曲は合唱曲として有名な作品となっている。数多くある卒業ソングの中から合唱曲が選ばれたのも凄いところだが、その点についてもピックアップしつつ話をしていこう。

不動の人気楽曲とまで化している

まずは1位に輝いたレミオロメンの『3月9日』というものだが、こちらの楽曲は既に卒業ソングとして不動の人気を誇るほどのものとなっており、バンドとして2ndシングルとしてリリースされた。ただ発売当初こそそれほど注目を集める事は無かったにしても、その後確実な実績と楽曲そのものが評価されたことで、発売されてから10年ほどの時間が経ちながらも、定番の人気ソングとしてその名を広めている。

何故3月9日なのかというと、メンバー全員の共通の友人が結婚記念日だったこともあり、その祝福として付けられた。

SAKURAに続く、定番ソングとなる

次に2位にランクインしたのは、春といえばのテーマソングとして認知されているいきものがかりの『YELL』がランクインしている。こちらの楽曲は2009年度にて開催された全国学校音楽コンクールにおける、中学部門で課題曲として作成されたものとなっている。作成されたその楽曲を全国の中学生が歌い上げ、様子がドキュメンタリー映画にも披露されるなど盛り上がりを見せている。いきものがかりといえば既に『SAKURA』が春といえばの、定番ソングとして選ばれている。同じアーティストの楽曲が立て続けに受け入れられるとそれだけ喜ばしいことなのだろう。

中学校教員が作り出した曲

定番といえる卒業ソングとして知られている人気楽曲、3位に付いたのは意外なことに数少ない合唱曲の中から『旅立ちの日に』がランクインしている。この曲は当時こそ有名な作曲家などが製作したものではなく、中学校の音楽教諭が作り出した物であり、そしてこの曲は埼玉県にある市立影森中学校のオリジナル合唱曲として扱われていた。

元々はすさんだ校内を何とか明るい学校にしたいとするために当時校長を務めて、さらに作詞を担当した小嶋登氏と、音楽教諭の坂本浩美の2人が製作した曲となっている。この曲が出来上がったことで学校はそれまでとは違った校風へと変化し、この合唱曲も歌われる機会が増えていった。最初の方こそ陰森中学校だけのオリジナルソングとして活用されていたが、周辺の小・中学校にも伝播すると、やがて全国の学校で歌われる定番曲にまで知名度を上げるのだった。またこの作品は有名な歌手にもカバーされるなどして、数多く存在している卒業ソングの中で全国的に有名な曲として昇華した。

その後音楽の教科書に掲載されるようにもなり、今では春の卒業式においてよく耳にすることとなった。