異国の音楽家が作り上げた春とは

異国の音楽家が作り上げた春とは

数少ない季節だからこそ、貴重な春を創造する

春といわれて海外の人達からしてみればあまり実感の少ない季節だと感じる国もあるが、中には日本のように数ヶ月ほど春が維持する国もある。ただ日本で言うところの春と酷似しているかと聞かれたら違う魅力がある。その点については詳しく言及しないでおくとして、さてここからは話の主題を元に戻して春をテーマにした音楽についての話をしよう。海外は元々春という季節が短い期間しかないのに、それを音楽の乗せることが出来るのかと聞かれたら、確かに本当にで切るのかと不安に思ってしまう部分もある。だが実際、クラシック音楽において春をテーマにしている楽曲は数多く存在している。邦楽や洋楽などに見られない、古代から続く順素に楽器だけを持ちいて奏でられるその旋律の美しさは、我々が普段から聴きなれている音楽にはない素晴らしさを兼ね備えている。それらは日本人から聴いても春の到来を一瞬に感じさせるものとなっており、人によってはこれを聞かなければ始まらないという人もいるだろう。

では具体的にどんな作家が作曲している曲があるのかと調べてみると、日本人から捉えた観点から考えてこの曲は春だなぁと想像できるものがある。クラシック音楽はそれほど詳しくないという人もいるだろう、実を言うと筆者もそこまで詳しいわけではないのだが、以前クラシック音楽を弾くマンガ作品のアニメーション作品を閲覧したときに出てきたものの中で、タイトルがもろ『春』となっている楽曲の演奏が作中で演奏された事がある。この曲はあの言わずと知れた盲目の天才音楽家であるベートーヴェンが仕上げたものとなっている。ピアノとヴァイオリンが奏でる春の陽気な空気を思い出させる優しい演奏は聴いているものすべてを朗らかにさせてくれるものとなっており、その素晴らしさに思わず見入ってしまったものだった。

ではそんなベートーヴェン以外で春といえば、どんなクラシック音楽が定番となっているのかを考察してみよう。


有名な音楽家をピックアップ

さてここでも有名な音楽家を中心に紹介していこうと思う。ベートーヴェンもそうだが、それ以外にもその後クラシック音楽の世界で名を馳せることとなる有名な音楽家達が春を思わせる楽曲を製作している。そのどれもが、意外と知らないだけで実は良く聞きなれているあんな音楽だったということもあるので、興味があれば改めて聴いてみるのもいいかもしれない。

あの曲は、実は春をイメージしていた?

ベートーヴェンのヴァイオリン交響曲の1つである『春』燃そうだが、他にも第5番ハ短調作品67でもある『運命交響曲』として名が知られているこちらの楽曲が、実は春をイメージしていると知っているだろうか。壮大な曲と後から押し寄せてくる楽器たちの熱い鼓動を感じられるこの交響曲が、春をテーマにしているといわれても少々思いつかないという人もいるかもしれない。曲としての完成度は言うに及ばず、形式美としての面においては際立った高い評価を得ているなど彼にとって代表曲の1つとして数えられている。

タイトルの運命交響曲とは、冒頭の4つの音について彼の弟子が質問をすると、運命はそのように扉を叩くものだとするベートーヴェン独特の感性が読み取れるものとなっている。極めつけの冒頭部分のフレーズについてもう少し話をすると、この音をインスピレーションしたのはなんと意外なことに『鳥のさえずり』から採譜しているとのことだ。あの激しくも、特徴的なフレーズが鳥のさえずりといわれて納得できる人は少ないだろう。筆者としてもそうだ、あのように激しくさえずる鳥がいたら毎日驚かされるだろう。

ただ全体的な曲の転調などを考えてみると、確かに春らしいといえば春を感じられる作品である事は間違いない。

メンデルスゾーンが作り出した、至高の名作
次に紹介するのはドイツ出身のメンデルスゾーンが作曲した楽曲でもある『春の歌』についてだ。この楽曲はメンデルスゾーンのピアノ独奏から来る作品の一曲となっており、ドイツ・ロマン派音楽の中でも作曲されたピアノの性格的小品集では傑作の1つとして多くの音楽家を始めとした人々に愛されている名曲として、その名を広めている。ピアノ独奏は曲想が優美で非常に温かく、技巧的にして見ても難しくなかったことから演奏しやすいものとして扱われてきた。
ショパン亡き後に発表された遺作
またこんな人物が作曲した作品の中にも春を連想することが出来る作品がある。日本でも絶大な人気を誇っているクラシック音楽の天才とまで称されたピアニスト、ショパンだ。晩年は健康状態の悪化によってほとんど立ち上がることも叶わなくなるほど、体調は悪化してしまい最期を迎えることとなる。そんなショパンが逝去した後に発見された、彼が生前残した作品集が発見される。遺作として知られている『17の歌曲』の中にある、『春 ト短調』が有名な作品としても知られている。
チャイコフスキーも忘れずに
春をイメージすることが出来る音楽にはまだ他にもある、ロシアから生まれた作曲家にして、数々の名曲を生み出している『ピョートル・チャイコフスキー』が作曲した『花のワルツ』など春を連想できる曲となっている。これはバレエ音楽の代名詞としても有名な『くるみ割り人形』の中の一曲としても知られており、演目としても頻繁に活用されているものとなっている。演奏の中で響かせるハープ・ホルン、そしてフルートといった旋律によって語られる世界観は素晴らしく、そして情熱的に奏でられるヴィオラとチェロによってただ麗らかな春を感じさせるだけではなく、寒さに打ち震えていた自然と人と促すものとして、その熱を遺憾なく感じることは出来る。